青井タイル店

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インターネット備忘録:諸国、諸地方、諸民族のミク

 

 諸国、諸地方、諸民族の初音ミクが描かれている。こういうことは一月経てば「あ〜〜〜あったね〜〜〜」レベルに記憶がぼんやりしてしまうため、振り返り用に、書き残しておく。

 発端はこれ。

 これがあんまりにも良かったために、世界中の人々が、半ば自虐を交えたりもしつつ、各々のミクを描いている。日本語インターネットでは専ら「各国」のミクと言及されているものの、実際描かれている粒度を見ると、その括りは誤りのように思う。

たとえばロシア圏だと、露骨に民族ごとの描き分けだ。

バシコルトのミク

タタールのミク

ヤクートのミク

 

 ここで描かれているミクはどれも連邦内で「共和国」として名義上国民国家をやっている粒度であるから、まだ「各国」のミクと解釈する余地はかもしれない。

 とはいえ、スペインではサッと見るだけでも

が確認できる。「ご当地ミク」と言えなくもないけれど、こうなってくると「各民族ごとのミクが描かれている」と解釈する方が穏当だろう。

 ちなみにカタルーニャのミクは当初検索に引っかからず、意外だなあと思っていたが、原因は簡単だった。カタルーニャのミクは英語でもスペイン語でもなくカタルーニャ語で投稿されていたからだ。

 

 興味深かったのはイタリアで、これは南北で描き分けられている。(もちろんイタリアというまとまりで描かれていることもあるし、サルディーニャなど焦点を絞って描かれている場合もある。)

 

 イタリアは他にもコルシカのミクやサルディーニャのミクもいた。

 あとテキサスのミクも回ってきていた。

 ウチらのミク、俺らのミク、といった感じで、自分たちの文化・暮らしをレペゼンするミクが描かれている、ということなのだろう。

 GoogleのTell your worldのCMに何かしら感化された覚えのある人々には、なかなか胸を打つムーブメントではないだろうか。私については、そうだ。

 

 一番回ってきた(ように思う)民族

カザフのミク

人口比で考えれば不思議なのだけれど、カザフのミクはやたら豊富なバリエーションがオススメTLに回ってきていた。なぜだろうか。

 

俺が一番笑ったミク

アンダルシアのミク

良すぎる。

 

 

アンダルシアのミクのように、伝統衣装ではなく現地の暮らしやファッションにフォーカスしたミクが沢山描かれているのも、なんだか楽しい。

 

 

 上記のように素敵な現代ミクたちもいる一方で、切実なミクたちもいる。

 

 パレスチナのミクは様々な国の人々が描いており、どれも好意的な拡散のされ方をしているように思う。おそらくはみなさんのおすすめTLにも回ってきたのではないだろうか。

 一方イスラエルのミクには批判的な引用RTがつけられていた。

 

 こちらは当局に追い回されるベラルーシのミク(白赤白の旗は歴史的経緯から、反ルカシェンコのシンボルとなっており、抗議集会などでしばしば使われる)

 

 ベネズエラのミクたち。ベネズエラの状況については、説明するまでもないだろう。

 

 最後に、日本のミクを紹介する。