諸国、諸地方、諸民族の初音ミクが描かれている。こういうことは一月経てば「あ〜〜〜あったね〜〜〜」レベルに記憶がぼんやりしてしまうため、振り返り用に、書き残しておく。
発端はこれ。
brazilian miku pic.twitter.com/FiiLKqY1nb
— Doodly (@thecat_mitsu) 2024年8月17日
これがあんまりにも良かったために、世界中の人々が、半ば自虐を交えたりもしつつ、各々のミクを描いている。日本語インターネットでは専ら「各国」のミクと言及されているものの、実際描かれている粒度を見ると、その括りは誤りのように思う。
たとえばロシア圏だと、露骨に民族ごとの描き分けだ。
バシコルトのミク
башҡорт мику!! bashkort miku!! https://t.co/Ljmh2LABn3 pic.twitter.com/fAD25kXDuN
— окака рест фекерләү рәүеше (@komalak10) 2024年8月25日
タタールのミク
tatar miku :D https://t.co/OOhU02AkgI pic.twitter.com/ORM4nA5St3
— rina🤍 (@peqchu_) 2024年8月25日
ヤクートのミク
Yakutian Miku https://t.co/O3APOy8m55 pic.twitter.com/M7HPEI77Ys
— котичка (@kotikomori) 2024年8月25日
ここで描かれているミクはどれも連邦内で「共和国」として名義上国民国家をやっている粒度であるから、まだ「各国」のミクと解釈する余地はかもしれない。
とはいえ、スペインではサッと見るだけでも
が確認できる。「ご当地ミク」と言えなくもないけれど、こうなってくると「各民族ごとのミクが描かれている」と解釈する方が穏当だろう。
ちなみにカタルーニャのミクは当初検索に引っかからず、意外だなあと思っていたが、原因は簡単だった。カタルーニャのミクは英語でもスペイン語でもなくカタルーニャ語で投稿されていたからだ。
興味深かったのはイタリアで、これは南北で描き分けられている。(もちろんイタリアというまとまりで描かれていることもあるし、サルディーニャなど焦点を絞って描かれている場合もある。)
North Italian Miku!! 🇮🇹 (from Lombardy) https://t.co/IoPdR2HLuf pic.twitter.com/vgWWidhAYh
— Sarenhale 🍄 (@Sarenhale) 2024年8月25日
イタリアは他にもコルシカのミクやサルディーニャのミクもいた。
あとテキサスのミクも回ってきていた。
ウチらのミク、俺らのミク、といった感じで、自分たちの文化・暮らしをレペゼンするミクが描かれている、ということなのだろう。
GoogleのTell your worldのCMに何かしら感化された覚えのある人々には、なかなか胸を打つムーブメントではないだろうか。私については、そうだ。
一番回ってきた(ように思う)民族
カザフのミク
例
🇰🇿 https://t.co/oj17g3Ttnt pic.twitter.com/zO90jtu1O3
— NighTieLie 𖥔 ݁໒꒰ྀི´ ˘ ` ꒱ᡣ𐭩 (@Akii_desu) 2024年8月25日
人口比で考えれば不思議なのだけれど、カザフのミクはやたら豊富なバリエーションがオススメTLに回ってきていた。なぜだろうか。
俺が一番笑ったミク
アンダルシアのミク
Spanish Andalusian Miku (Maruja) #HatsuneMiku #spanishMiku https://t.co/TX0YuWBWt4 pic.twitter.com/U7w69gb194
— Lau 💫 (@xlausenpai) 2024年8月25日
良すぎる。
アンダルシアのミクのように、伝統衣装ではなく現地の暮らしやファッションにフォーカスしたミクが沢山描かれているのも、なんだか楽しい。
south korean miku https://t.co/peeG8B5gjB pic.twitter.com/K58L05Zx5P
— 🍉🌰maria eom 🌰 (@pineappledandy_) 2024年8月26日
portuguese miku (miku mitra) pic.twitter.com/i7g7AP6igq
— kuma naru 🐻 (@kumanaruu) 2024年8月25日
🇯🇲🇯🇲🇯🇲🇯🇲🇯🇲JAMAICA YA🇯🇲🇯🇲🇯🇲🇯🇲🇯🇲
— 🍉🩷Bruno🩷🍉 (@MxMargarine) 2024年8月25日
Jamaican Miku as requested my lieges pic.twitter.com/ib9LOSoB8g
上記のように素敵な現代ミクたちもいる一方で、切実なミクたちもいる。
パレスチナのミクは様々な国の人々が描いており、どれも好意的な拡散のされ方をしているように思う。おそらくはみなさんのおすすめTLにも回ってきたのではないだろうか。
Wish I had more time, but I did Palestinian Miku <3 #HatsuneMiku https://t.co/yRBDKzh5y8 pic.twitter.com/zQlAS6uOUT
— Sie @ zine season!!!! (@sieminglyy) 2024年8月26日
一方イスラエルのミクには批判的な引用RTがつけられていた。
こちらは当局に追い回されるベラルーシのミク(白赤白の旗は歴史的経緯から、反ルカシェンコのシンボルとなっており、抗議集会などでしばしば使われる)
Here she is... Belarusian Miku ⚪🔴⚪
— ★ (@superchrist_yo) 2024年8月25日
Had to put her in a situation to fully show the vibe LMAO
I may be wrong but I think she wants change https://t.co/5ZWYpc82Jt pic.twitter.com/0ImCMCw5Xg
ベネズエラのミクたち。ベネズエラの状況については、説明するまでもないだろう。
Venezuelan Miku pic.twitter.com/gMr9sDZ23C
— Literally Miguel 🇻🇪💥🔫 (@LiterallyMiguel) 2024年8月25日
miku venezolana #VenezuelaLibre pic.twitter.com/95bS5OGgq3
— - ̗̀ gabe ̖́- 🇻🇪 (@saaroSaaros) 2024年8月26日
最後に、日本のミクを紹介する。
日本生まれ日本育ち外国人のミクちゃん。 pic.twitter.com/ElsFdqJ8lt
— はらぺこ芋虫 (@igottadoalot) 2024年8月26日